2023年4月17日月曜日

作陽学園創立90周年記念事業 作陽学園高等学校 落成式・移転開校式

校長式辞・開校宣言

 暖かい日差しに緑が日に日に濃くなっていく今日の良き日、作陽学園高等学校の開校式を、多くのご来賓の方にご臨席賜り挙行できますことは、私たち教職員、また移転にあたりこの地に移動してきた在校生にとっても大きな喜びであります。

 現役生徒を伴っての学校移転という、全国に例を見ない大事業に取り組み、開校できますのも本日ご列席の皆様方をはじめ、多くの方々のご協力があってのことと感謝いたしております。ありがとうございます。しかしながら無事開校できたという喜びがあるものの、ここから学校として本当の成長をさせていかなければならないという使命感のほうが強く、大きく上回っています。

 私たちにはふたつの大きな使命があると考えています。ひとつめは多くの卒業生に母校の話題を提供し、現役高校生の活躍ぶりに会話の花を咲かせ、より誇りにできる高等学校になるということです。93年の歴史のある作陽学園高校は2万6千人もの卒業生がいます。その多くの生徒が巣立った創業の地を離れ、新たな場で教育活動を始めるということは、相当の結果を残していかなければならないという大きな責任があると考えています。生まれ変わる作陽学園高等学校の存在価値を、岡山県はもとより日本さらには世界にと、より強く示すことが必要です。本校の強みであるスポーツ面の活動をさらに活発にし、またこれからの時代をたくましく生き抜くために必要な知識や知恵の教育にも今まで以上に取り組み、確実に生徒を成長させていくという強い覚悟を持ち教育活動にあたります。

 もうひとつの使命は、地域の誇りとなる高等学校になるということです。学校教育は地域と連携し根差してこそ発展があると思います。新校舎の周辺の方々は、どんな学校なのか、どんな雰囲気なのかとても興味を持っていただいているとお聞きしています。本校の建学の精神は「大乗仏教に基づく豊かな人間性の涵養」であり、利他の心の育成に力を注いできました。世のため人のため社会貢献できる人材の輩出を願い、地域貢献の実践を行っていきたいと考えています。地域の方々にもいち早く誇りを持っていただけるような学校になる強い想いを持ち学校運営を行っていきます。

 以上の使命を胸に生徒と共に成長し続ける、そのための努力を継続する、「念願は人格を決定す 継続は力なり」の校訓を作陽学園高校として実践することを誓い、ここ倉敷玉島の地に作陽学園高等学校を開校することを宣言します。