2023年5月29日月曜日

PTA総会

 5月28日日曜日に作陽学園高等学校として初めてのPTA総会を開催しました。PTA新旧役員の皆さんをはじめ、出席して頂いた保護者の皆様方ありがとうございました。コロナ禍で3年間対面での開催ができませんでしたが、無事開催することができました。今年は学校行事が通常通りの開催となる予定です。保護者の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 PTA総会校長挨拶

皆様こんにちは。作陽学園高等学校校長の野村です。本日は日曜日にもかかわりませずPTA総会に出席いただきましてありがとうございます。

新しい校舎での学校生活が始まり6週間が過ぎました。生徒たちはもとより、教職員もまだまだ不慣れなところがあり、使い勝手を確認しながらの6週間でした。設計の段階からいろいろと想定はしてきましたが、まだまだ調整が必要なこともあります。それぞれの季節になってみないとわからないこともあると思います。その都度善処していきたいと思います。

 在校生を引き連れての移転という他に例がない移転という大事業について御理解、ご協力を頂きまして、誠に感謝しています。上級生の保護者の皆様方にはお子様の引っ越しにも多大なお力を頂きまして本当にありがとうございます。1年生の保護者の方々につきましては、この新しい校舎での教育活動にご期待を頂き進学してきてくださいましたことに感謝いたします。この大事業に関わるタイミングで本校に在籍したことが、将来大きな財産となるよう様々な仕掛けをしていこうと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。


2023年4月19日水曜日

2023年度 入学式

 式辞

新しい校舎に暖かな日差しが射し、春爛漫の今日の良き日、作陽学園高等学校にご入学の皆さん、おめでとうございます。作陽学園高校を代表し、皆さんのご入学を心から歓迎いたします。また、皆さんを長年にわたり暖かく支えてこられた保護者や関係者の皆様方、本日は誠におめでとうございます。新しい制服姿に高校に進学したという実感がわいているのではないでしょうか。新入生の皆さんは、この入学式から高校生活の一歩を踏み出します。そしてこの入学式は作陽学園高等学校にとりましても歴史的な第一歩となります。

本校は昭和51930年に創設者松田藤子先生によって津山に創設されました。以来26千人余りの卒業生を輩出し、93年の歴史を築いてきました。その歴史を背負いながらも学校移転という全国でも例がない大きな挑戦を行いました。新入生の皆さんはこの作陽学園の歴史に残る移転初年度入学、玉島校舎入学1期生です。

この玉島校舎開校は、多くの方々の絶大なるご協力を頂き実現できた大変大きなプロジェクトです。非常に広いゆったりとした敷地に特徴のある専門的な施設の配置を計画し、この令和54月開校に向けて準備をしてきました。これほどの大規模の計画を立て実行したのは、作陽学園高等学校を大きく変え発展させるためです。本校は現在まで数々の実績を積み上げてきました。ストロングポイントであるスポーツ分野では、日本を代表する選手、世界で活躍する選手を輩出してきました。進学実績においても難関国立、私立大学への進学実績を上げるなど一定レベルの結果を上げてきました。これらの実績を打破し、さらに大きく発展しなければならないという思いから新施設の計画、倉敷玉島への移転と繋がりました。現在日本の経済は停滞していると言われています。社会が停滞していると保守的になりがちですが、作陽学園は積極果敢に移転という挑戦をする選択しました。変化すること、変化させることを恐れず挑戦するということが作陽学園高等学校の姿勢です。

作陽高校の校訓は「念願は人格を決定す 継続は力なり」というものです。念願とはその人が持っている夢や想いです。校訓を要約すると、夢や願いを持つことで人として成長し、努力を続けることができ、それがやがて自分の力となるということになります。君たちは、それぞれに夢や願いを持っていると思います。作陽高校で君たちの持っている夢、願いは実現可能です。そのためには今までの自分を変えること変わることを恐れず、積極果敢に攻めていくことが不可欠です。自分の夢、願いをここで今一度確認し、さらに強めて、将来に向けての気持ちを固めて攻めの姿勢で高校生活を始めてもらいたいと思います。そして作陽学園高等学校としての新しい歴史を作ってください。

新入生の皆さんのこれからの活躍を期待します。

 

2023418

 岡山県作陽高校学校 校長 野村雅之


2023年4月17日月曜日

作陽学園創立90周年記念事業 作陽学園高等学校 落成式・移転開校式

校長式辞・開校宣言

 暖かい日差しに緑が日に日に濃くなっていく今日の良き日、作陽学園高等学校の開校式を、多くのご来賓の方にご臨席賜り挙行できますことは、私たち教職員、また移転にあたりこの地に移動してきた在校生にとっても大きな喜びであります。

 現役生徒を伴っての学校移転という、全国に例を見ない大事業に取り組み、開校できますのも本日ご列席の皆様方をはじめ、多くの方々のご協力があってのことと感謝いたしております。ありがとうございます。しかしながら無事開校できたという喜びがあるものの、ここから学校として本当の成長をさせていかなければならないという使命感のほうが強く、大きく上回っています。

 私たちにはふたつの大きな使命があると考えています。ひとつめは多くの卒業生に母校の話題を提供し、現役高校生の活躍ぶりに会話の花を咲かせ、より誇りにできる高等学校になるということです。93年の歴史のある作陽学園高校は2万6千人もの卒業生がいます。その多くの生徒が巣立った創業の地を離れ、新たな場で教育活動を始めるということは、相当の結果を残していかなければならないという大きな責任があると考えています。生まれ変わる作陽学園高等学校の存在価値を、岡山県はもとより日本さらには世界にと、より強く示すことが必要です。本校の強みであるスポーツ面の活動をさらに活発にし、またこれからの時代をたくましく生き抜くために必要な知識や知恵の教育にも今まで以上に取り組み、確実に生徒を成長させていくという強い覚悟を持ち教育活動にあたります。

 もうひとつの使命は、地域の誇りとなる高等学校になるということです。学校教育は地域と連携し根差してこそ発展があると思います。新校舎の周辺の方々は、どんな学校なのか、どんな雰囲気なのかとても興味を持っていただいているとお聞きしています。本校の建学の精神は「大乗仏教に基づく豊かな人間性の涵養」であり、利他の心の育成に力を注いできました。世のため人のため社会貢献できる人材の輩出を願い、地域貢献の実践を行っていきたいと考えています。地域の方々にもいち早く誇りを持っていただけるような学校になる強い想いを持ち学校運営を行っていきます。

 以上の使命を胸に生徒と共に成長し続ける、そのための努力を継続する、「念願は人格を決定す 継続は力なり」の校訓を作陽学園高校として実践することを誓い、ここ倉敷玉島の地に作陽学園高等学校を開校することを宣言します。


2023年4月16日日曜日

いよいよ始まります。

  4月17日月曜日に「創立90周年記念事業 作陽学園高等学校 落成式・移転開校式」が行われ、その後に始業式を行い、いよいよ倉敷市玉島校舎での教育活動が始まります。通常より10日遅れて始業式となります。学校自体の引っ越しもありますが、生徒自身の宿舎への引越し、また教職員自体の引っ越しもあり、やっと落ち着いてスタートできるところまで来ました。学食の方も準備が整い、今晩から本格稼働となります。

 部活動の生徒は先行して活動を始めており、1か月前にはなかった活気が出てきています。18日火曜日に入学式を行い、19日から全学年が揃っての作陽学園高等学校が始まります。より一層の活気が楽しみです。
















2023年3月31日金曜日

3月31日

 2023年3月31日岡山県作陽高等学校として最後の日です。写真を撮りながら校内を回ると、いろいろな思い出が蘇ります。
























高校3年間を過ごした卒業生の思いもしっかりと引き継ぎながら作陽学園高等学校として前に進みます。

2023年3月23日木曜日

着々と進んでいます。

  新しい校舎で活動するということの実感が強まっています。受け入れの準備の真最中ではありますが、生徒の皆さんを迎え入れる準備は着々と進んでいます。新入生だけではなく、在校生もまだ様子がわからない人が多いとは思います。楽しみにしてもらうのと同時に、新たな始まりのための準備を各自でもしっかりとしてもらいたいと思います。



2023年3月3日金曜日

岡山県作陽高等学校としての最後の卒業式

  3月1日水曜日に岡山県作陽高等学校として最後の卒業式を行いました。永年みてきた感動的な卒業式の光景ではありますが、その中でも特別の思いがありました。多くの卒業生が青春の思い出を作った校舎が、心なしか寂しげに感じました。卒業生の皆さんは津山での作陽高校の思い出を大切にしつつ、新しい校舎にもぜひ足を運んでもらいたいと思います。


 2022年度 卒業証書授与式 学校長式辞

 春の息吹を感じる今日の良き日、岡山県作陽高等学校第75回卒業式を挙行できますことは、卒業生はもとより、我々教職員にとっても大きな喜びであります。あらためまして卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 この卒業式にご列席いただきました保護者の皆様方をはじめとして、卒業生の成長を楽しみにしてきた多くの方々にも心からお祝い申し上げます。

 皆さんは入学直前から新型コロナウイルス感染症による影響を受けはじめました。入学直後に同級生の名前も覚える間もなく休校となりました。高校生最後の行事である本日の卒業式も若干の制限をかけさせて頂いています。このコロナ禍により、高校3年間の学校生活に多くの制限がかけられ、将来思い出として語られる皆さんの高校生活は、新型コロナウイルスを抜きにしては考えられないものとなってしまいました。貴重な高校時代に全世界を覆う歴史に残る出来事に遭遇しました。

 また君たちの学年は、作陽学園の93年の歴史において、歴史的な学年でもあります。作陽高校の始まりは昭和5年、1930年までさかのぼります。当時日本では、明治維新後に急激に産業の近代化が進みました。大正時代には第1次世界大戦が起こり、日本の産業革命がさらに加速しました。その時代に創設者である松田藤子先生は、産業が発達し豊かな社会になればなるほど、知識や技術だけではなく、人間性を高める心の教育が重要であると考え、優秀な洋学者を輩出していた、ここ津山に開学しました。それから93年を経て、本日津山での最後の卒業式となりました。

 開学したころと時代は違いますが、現代も新たな産業革命ともいえるIT革命、産業のAI化が進みつつあります。また今回のコロナ禍とよく比較されるスペイン風邪の大流行も大正時代でした。現代の日本では、どこの国もまだ経験していないような少子高齢化が進んでいます。既存の価値観や働き方が変わりつつある、見通しを立てにくい世の中になっています。こんな時代だからこそ、より人間性が重要であると思います。

 卒業し、新たな場所に置かれるみなさんに「作陽高校校歌三番」の歌詞を今一度説明し、それを贈る言葉としたいと思います。現在の校歌は今から59年前の1963年、昭和38年の男女共学一期生入学年度に校歌と制定されました。その当時の歌詞に現在の世相に当てはまること、そしてどのように生きていくべきかが示されています。

 五濁(ごじょく)の海は荒くとも

    不動の信念われにあり

   静寂和敬(せいじゃくわけい)の精神(こころ)には

    さへぎる波もあらじかし

 最初に出てくる五濁とは仏教用語です。社会が混乱するときにおこる五種類の乱れを指しています。難しい言葉ですが、劫濁(こうじょく)、見濁(けんじょく)、煩悩濁(ぼんのうじょく)、衆生濁(しゅうじょうじょく)、命濁(みょうじょく)という五種類の世の中の乱れを指しています。一つ目の劫濁(こうじょく)とは時代的困難や飢饉、今まさに東ヨーロッパで起こっているような戦争やこの3年間世界を苦しめた新型コロナウイルス感染症のような疫病などの、時代や社会の大混乱を指します。二つ目の見濁(けんじょく)とは、思想の乱れを言い、悪意に満ちた間違った見方や考え方が常識となってはびこる状態を指します。三つ目の煩悩濁(ぼんのうじょく)とは、欲望や憎しみなど、人々の煩悩が渦巻く社会になることを指します。四つ目の衆生濁(しゅうじょうじょく)とは、人びとの良心の資質が衰えた世の中になることを指します。五つ目の命濁(みょうじょく)とは、生命が軽んじられ、生きていることのありがたさや意義が見失われるような状態を指します。

 これから新たな場所に置かれる君たちは、自らの道を自ら切り開き、たくましく自分の世界を築いていかなければなりません。コロナ禍により今までの習慣や、場合によっては価値観までが変化しています。将来の見通しが立てにくい五濁の海ともいえる実社会という大海原に飛び込もうとしています。改めて三番の歌詞をかみ砕いてみますと、「このような困難が渦巻く世の中でも、ぶれない心を持ち続け、落ち着きを保ち、人を敬う心を持てば、君たちの前に立ちはだかるものはない。」という意味になります。

 一方で、この3年間のコロナ禍の高校生活を過ごした君たちは、大きな可能性があるともいえます。生活様式が変わったこの3年間のおかげで実社会という大海原は大きく変動しました。変動は改革のチャンスです。自分を変える、周囲を変える、固定観念にとらわれている社会を変えるチャンスでもあります。ぶれない心を持ち続け、人を敬いながらも開拓者精神を持ち、実社会という大海原に臨んでもらいたいと思います。

 その大海原を進んでいくために必要なものは、やはり3年間常に君たちに伝えていた「人間性」と「人間力」です。人間性、即ち利他の心を磨けば、どんな環境でも周囲から大きな信頼を得ることができます。豊かな人間性は、荒れている五濁の海において、君たちの周りの荒波をきっと穏やかなもとしてくれます。また人間力とは、人とかかわりあいながら力強く生きていくための力です。多くの情報、多様な価値観が渦巻く現代で、自分の考えを魅力的に表現できる人は、多くの人々を引き付け、巻き込み、大きな力を持つことができるようになると思います。人間力は、荒れる大海原でもしっかりと漕いで行くことのできる大きな力と必ずなるはずです。

 そして強い思いを持ち、自らを成長させ、ぶれずにやり続ける、作陽高校の校訓「念願は人格を決定す 継続は力なり」を実践してください。

 君たちの大いなる飛躍と、成功を祈念いたしまして、式辞とさせていただきます。

202231日 岡山県作陽高等学校 校長 野村雅之


2023年2月24日金曜日

卒業生が頻繁に来てくれます。

  今日も10年ほど前(?)に卒業した生徒たちが学校に来てくれました。卒業生の子ども達が多く来てくれてあたたかな気持ちになりました。津山校舎での活動もあと少しとなりました。卒業生たちの思いも持って前に進みたいと決意を新たにしました。

2023年2月22日水曜日

第二回良寛椿の会 短歌・俳句表彰式に出席しました。

  表彰式に生徒の代理で出席しました。多くの方々が準備に時間をかけたであろう非常に素晴らしい表彰式で感心いたしました。2名の生徒が入選することができましたが、他の作品も素晴らしいものばかりでした。短歌・俳句の奥行きの深さに改めて気づかされました。来年度も挑戦させたいと思います。


卒業生が来てくれました。

 引っ越し作業の合間に卒業生が来てくれました。約20年前の卒業生と10年前の卒業生が移転を前に来てくれました。昔話をして作陽高校への思いを伝えてもらいました。新たなスタートを前に私自身が元気づけられました。

 昨年から度々卒業生が来てくれていましたが、写真を撮っておけばと悔やまれました。これからも卒業生の活躍を楽しみにしています。





2023年2月8日水曜日

卒業生が来てくれました。

  先日女子ゴルフ部の卒業生が遊びに来てくれました。津山校舎での教育活動がもうすぐ終わるということもあり学校に来てくれました。昨年の夏からSNS等を使って、津山校の校舎見学の案内をしたところ、いろいろな世代の卒業生が学校に来てくれました。卒業アルバムを見ながら、そして担任の先生や授業担当の先生と昔話に花が咲いていました。津山校舎の閉校まであとわずかです。訪問を希望の場合には学校に連絡をしてください。

 一方で新しい玉島校舎の方も徐々に受け入れの準備が整いつつあります。4月になれば私たちもそちらに移ります。そちらでも卒業生の皆さんたちと会えることも楽しみにしています。