2020年4月22日水曜日

今月の訓言

生徒の皆さんへ

 今週から休校となり、生徒の皆さんは各家庭でそれぞれの時間を過ごしていることと思います。まさか高校生になってここまで家族と過ごすことになろうとは全く予想していなかったと思います。各家庭でもいろいろなご苦労はあるかと思いますが、皆さんもまた皆さんのご家族も健康で過ごされていることを願っています。
 正門を入り階段を昇ったほぼ正面に「今月の訓言」が掲示されています。これは毎月作陽学園理事長からの言葉を記したものです。今月の言葉を記憶していたでしょうか。今月はすでに休校となっていますから見ることができませんが、今の皆さんに必要な言葉が書かれています。
 現在私たちは全世界的な大きな困難の中にいます。これは後に歴史の教科書に間違いなく残るであろう出来事です。それぞれ自分のやりたかったことがあると思いますが、誰であろうとすぐに解決することができない理由によって身動きが取れない状態です。この状況を自分自身がどう捉えようとも、この現状や事実は変えられないのです。受け入れて自分自身を責任を持って創っていかなければなりません。
 まだ休校は続きます。自分の将来に責任を持ち行動を起こし継続してください。また自ら相談を私たちに投げかけてください。この困難に受け身では飲み込まれてしまいます。積極的に立ち向かうことで、平時には得られない貴重なものが獲得できます。これをさらなる成長の機会としましょう。

2020年4月17日金曜日

休校措置

 16日夜に出された「緊急事態宣言」を受け、本校も4月20日から休校という措置をとることを決めました。新型コロナウイルスの感染拡大は、さらに深刻さを増しています。この世界的危機に対して、みな同じ気持ちを持ち立ち向かわなければいけません。

 この時期は、3年生にとって進路の最終決定に向けての大事な時期であり、1年生はやっと少し学校に慣れてきてここから高校生として活動の幅を広げていく時期です。また運動部の活動も本格的に公式戦が行われる時期でもあります。それがこの歴史に残る危機により、活動が全くできない状態となっています。生徒の皆さんも学校に登校して授業を受け、友達と談笑する何でもない日常がいかにありがたいものであったか、感謝すべきものであったかを実感しているのではないでしょうか。

 今、我々は目には見えないものに強烈な理不尽を強いられています。この理不尽は何をもってしても今すぐに解決できるものではありません。人に愚痴を言っても文句を言っても、この状況は変わりません。やりたいことがあっても、ただひたすら耐えるしかないのです。自らの行動に責任持ち自制することしか、この危機を少しでも早く終息させるためにできることはありません。

 しかし明けない夜はありません。いつの日かこの危機を乗り越え、我々が待ち望む平和な当たり前の日常が訪れます。その日までただ耐えるだけではなく、その瞬間から大きく羽ばたくための準備を今すべきです。その瞬間を待ち望みながら、地力をつける努力をコツコツと積み重ねてもらいたいと思います。

 困難を積極的に乗り越えることで、通常の生活で得ることができない大きな力を獲得することができます。この自然界から突き付けられた理不尽を跳ね返すために、出来ることは限られているかもしれませんが、前向きに実行していきましょう。
 

2020年4月8日水曜日

令和2年度が始まりました。

 本日4月8日水曜日に入学式を行いました。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から新入生のみの放送による入学式を行いました。それに先立ち前日に始業式を行いましたが、こちらもまた放送のみで行いました。世界は今、そして日本国内でも未だ休校措置をとられているところがある中で新年度を迎えることとなりました。
 何気ない日々が、どれだけ大切なものであったか、そしてありがたいものであったかが、身にしみてわかります。当たり前に毎年行っていたことがどれだけ重要なものであったかがよくわかりました。
 作陽高校は今年で創立90年目を迎えました。昭和5年に開学し昭和から平成そして令和と時代を跨いで歴史を積み重ねてきています。順調に歴史を積み重ねていくことが、実はとても大事なことなんだと今回の世界的危機で実感しています。
 岡山県真庭市に醍醐桜という名木があります。樹齢は1000年とも言われています。今までにどんな困難があろうとも、毎年立派な花を咲かせます。歴史や伝統はお金では買えません。瞬間的に作り出すこともできません。日々の小さな積み重ねを続けて、いつの日か大きな存在となれるということを醍醐桜が示しているように思います。
 今年度のスタートが世界的危機の中から始まりました。早期の終息を強く願いつつも、これを将来への成長の糧にしてもらいたいと思います。