2026年4月8日水曜日

入学式式辞

  玉島名産の白桃の花が鮮やかに咲き誇る今日の良き日、多数のご来賓の皆様のご臨席をいただき、2026年度入学式を挙行できますことは、我々教職員にとりましてこの上ない慶びであります。267名の新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。

 作陽学園高等学校は1930年、昭和5年に岡山県北部、津山の地にて開学いたしました。以来、2万7千人近くの卒業生を送り出してきた歴史ある学校です。そして3年前、90余年にわたり教育活動を行ってきた津山から、ここ倉敷市玉島へと移転・開校いたしました。

 現代は、革新的な技術が驚異的なスピードで進化し、社会が刻一刻と変化し続ける時代です。AIが日常に溶け込み、正解のない問いが次々と現れる、既存の価値観だけでは対応できない社会と言えます。その中で求められるのは、単なる知識の量ではありません。自ら考え、周囲と対話し、新しい価値を創造していく力です。そして何より、困難に直面しても、好奇心を持って解決へ向かおうとする「柔軟なたくましさ」です。本校は、自ら「変えること、変わることを恐れない」という覚悟を持って移転を実行しました。皆さんもこの高校生活において、常に前向きに自分を更新し続けることを実践してください。

 本校の校訓は「念願は人格を決定す 継続は力なり」です。「念願」とは、その人が抱く夢や願いです。強い願いを持つことで、自分はどうあるべきか、何をすべきかが明確になります。そして、その願いが強ければ強いほど、人は努力し続けることができます。その継続こそが、やがて揺るぎない自分の力となる、これが校訓の教えです。

皆さんは今、それぞれに夢や願いを持っていることでしょう。作陽学園には、それらを実現できる環境があります。大切なのは、これまでの自分を変えることを恐れず、積極果敢に、攻めの姿勢で挑戦することです。今日という日に、自分の思いを今一度確認し、将来に向けた願いをより強固なものにして、高校生活をスタートさせてください。

 もし、まだ夢を探している途中であれば、今日出会った仲間と共に探してください。高校時代にしか築けない絆を、楽しみながら育んでほしいと願っています。

 保護者、ご家族の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。我々教職員は、皆様が大切に育ててこられたお子様をお預かりすることの重責を自覚し、皆様の思いをしっかりと受け止め、全力を尽くして一人ひとりの教育にあたる所存です。

 高校3年間という時期は、自立の過程で葛藤し、壁にぶつかることもあるでしょう。本校には遠方から志を持って集まった宿舎生も多く在籍しております。保護者の皆様と我々教職員、そして地域が密に連携し、生徒の確かな成長を支えてまいりたいと存じます。

 一人ひとりが強い願いを持ち、それぞれの分野で個性を発揮して「唯一無二」の存在を目指す。それが作陽学園高等学校です。保護者の皆様には、本校の教育方針を十分にご理解いただき、変わらぬご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。


2026年4月8日

作陽学園高等学校 校長 野村雅之