16日夜に出された「緊急事態宣言」を受け、本校も4月20日から休校という措置をとることを決めました。新型コロナウイルスの感染拡大は、さらに深刻さを増しています。この世界的危機に対して、みな同じ気持ちを持ち立ち向かわなければいけません。
この時期は、3年生にとって進路の最終決定に向けての大事な時期であり、1年生はやっと少し学校に慣れてきてここから高校生として活動の幅を広げていく時期です。また運動部の活動も本格的に公式戦が行われる時期でもあります。それがこの歴史に残る危機により、活動が全くできない状態となっています。生徒の皆さんも学校に登校して授業を受け、友達と談笑する何でもない日常がいかにありがたいものであったか、感謝すべきものであったかを実感しているのではないでしょうか。
今、我々は目には見えないものに強烈な理不尽を強いられています。この理不尽は何をもってしても今すぐに解決できるものではありません。人に愚痴を言っても文句を言っても、この状況は変わりません。やりたいことがあっても、ただひたすら耐えるしかないのです。自らの行動に責任持ち自制することしか、この危機を少しでも早く終息させるためにできることはありません。
しかし明けない夜はありません。いつの日かこの危機を乗り越え、我々が待ち望む平和な当たり前の日常が訪れます。その日までただ耐えるだけではなく、その瞬間から大きく羽ばたくための準備を今すべきです。その瞬間を待ち望みながら、地力をつける努力をコツコツと積み重ねてもらいたいと思います。
困難を積極的に乗り越えることで、通常の生活で得ることができない大きな力を獲得することができます。この自然界から突き付けられた理不尽を跳ね返すために、出来ることは限られているかもしれませんが、前向きに実行していきましょう。