
今年はいつにもまして鶴山に登り、桜を楽しみました。桜というのは咲き誇る期間が短いだけに美しさと儚さを併せ持つ花です。それだけに多くの人が、その瞬間の美しさ、花見を楽しむようになるのです。しかし改めて鶴山公園を回ってみると、桜の花の儚さと何百年もそこにあり続ける石垣との対比が秀逸で、また桜によっては長い月日を苦労して経てきた年輪を感じさせるものも多くあり、素晴らしいものであると実感しました。
わずか十日余りの美しさのために一年間成長し、それを何十年も積み重ねていく、というその背景を考えると何回でも日に日に変わりゆく表情を見に行きたくて今年は通いました。
