大晦日の今日、津山は雪が降っていました。
本校サッカー部女子が出場する全日本高校女子サッカー選手権が1月3日に開幕します。またソルフィオーレFC(作陽高校サッカー部女子育成併設チーム)が出場する全日本U-18女子サッカー選手権が開幕します。作陽高校生の今年最後の活動として、両チームの選手が雪が積もっている中で元気に練習を行っていました。この活動が最後で2021年作陽高校の全ての活動が終了します。
2022年がより一層飛躍の年となりますように祈念します。
コロナ禍の中で始まった令和3年でした。日常生活にもいろいろと制限がかかり、学校行事も中止または代替案で対応することもありました。このコロナ禍になるまでは想像できない生活の変化ではありますが、私たちがそれに慣れてきてしまっていることも現実です。令和4年はコロナ禍が終息していくことを願うばかりです。
その令和4年は、本校が教育活動を津山で行う最後の年度を迎えます。現在高校1年生の令和3年度入学生は、教育の場が在学中に津山から倉敷市玉島に移ることを理解した上で入学してきてくれました。令和5年4月からは新たな場で学校生活を送ることとなります。そういう意味では、もうすでに移行期間に入っているということになります。
日々生徒に本気で向かい合うことを再優先させながらも、様々な方々のいろいろな思いを背負って、より良い作陽高校にするという強い思いをもって令和4年を迎えたいと思います。
10月27日(水)に球技大会と生徒会のミニイベントを行いました。緊急事態宣言が発令されたため清陵祭体育の部、文化の部を中止としたかわりに、改めて計画を立て実施しました。学習活動や部活動で見せる輝きとまた違う輝きを放つ生徒を久しぶりに見ることができました。
学校とは単に勉強したり、部活動をする場ではなく、多くの人と交わりコミュニケーションをとることを学ぶ場であるという使命を再確認できました。少しでも多くの人に喜んでもらうための企画を立てる人、裏方として準備をする人、人前に出て進行する人、競技を楽しむだけではなく、それぞれの立場で楽しんでいるように見えました。社会にでれば、皆それぞれ役割を持ちます。学校という場の共同生活で、疑似体験をすることは大切だと思います。コロナ禍で制限がかかっているだけに、今後もこのような場を大切にしてもらいたいと思います。
学校が再開してから2週間目を迎えました。やっと学校に日常が戻ってきました。休校とせざるを得なかったため、残念ながら清陵祭は中止としました。また10月に予定していた修学旅行も現在延期としています。行事等は不自由な状態ではありますが、学校に活気が感じられるようになったことだけでも喜ばしく感じます。日々学校に通うという当たり前の日常に感謝をしたいと思います。今できること、すべきことを感謝しつつ取り組んでいくことが、今一番大切なことです。
まだ岡山県には「まん延防止等重点措置」が出されていますが、新型コロナウイルス感染症の感染予防については最大限の注意をしつつ、生徒の活動の幅を広げていきたいと考えています。
安全な学校再開を目指して、休校を8月25日(水)まで延長します。その後につきまして変更がある場合にはあらためてお知らせします。また清陵祭(文化の部、体育の部)を中止といたします。ご理解ご協力をお願いします。
2021年8月23日(月)24日(火)の休校について
8月21日(土)に本校職員2名が新型コロナウイルス感染陽性者と診断されたための措置として、8月23日(月)24日(火)は休校といたします。ご理解ご協力をよろしくお願いいたします。
2021年度第2学期が今日から始まります。1学期の終業式が7月17日でした。女子サッカー部とゴルフ部の一部の生徒は、全国大会がありますので登校はしていませんが、終業式からほぼ1か月ぶりの全校の登校日です。その終業式では「やるべきことをやる。苦労を喜びとして取り組むことができる。自分自身に負けない。そんな夏休みを過ごして下さい」と言いました。どんな夏休みを過ごしたでしょうか。
この夏休み期間中の大きな話題といえば、オリンピックを上げる人が多いと思います。これから行われるパラリンピックも含め、コロナ禍での開催に賛否両論ありますが、競技が始まれば選手の頑張りに声援を送り、結果に一喜一憂し、勝ち負けに関係なく感動を多くもらいました。
メディアは、選手の背景、例えばオリンピック選手になるまでの苦労や練習の過酷さを私たちに伝えてくれます。選手が大きなや期待を背負って競技に臨み、真剣な表情に私たちは感情移入して手に汗握り応援します。勝とうが負けようが、結果に対して選手が感情を言葉にする姿を見て、さらに感動させられます。全てをかけて臨む姿、またそれを支える周囲の人々の本気にこころを動かされます。
私は常々「人は何のために生きているのか?」という問いには「世のため、人のために生きる。社会に貢献するためである。」が答えであると皆さんに伝えています。先ほど話したように、スポーツ選手は我々の心を動かし、頑張ろうという気持ちを持たせ、勇気を与えてくれます。これは立派な社会貢献です。
では感動はオリンピックのような大きな舞台でなければ起こすことはできないのでしょうか?そんなことはありません。日々の生活の中でも起こすことはできます。それには「本気」が必要です。日々の本気の積み重ねが、必ず感動につながります。いい加減な姿勢からは感動を得ることはできません。本気の積み重ねが感動の涙となるのです。
みなさんは高校生活でどれだけの感動を得ることができるでしょうか。感動を得るのにふさわしい「本気」の積み重ねをしているでしょうか。3年生はこれから進路決定の本番の時期に入ります。目前とはいえ、感動を得ることができるよう最後まで本気の努力をしてもらいたいと思います。1年生2年生は今から「本気」の積み重ねをして、学業に部活動にと高校生でしか経験できない大きな感動を手に入れることができるよう日々の努力を大切にしてください。
2021年度第1学期が本日で終了します。君たちの1学期はどのようなものだったでしょうか?自分の目標が達成できたでしょうか。振り返ってみて、やり残したことや後悔するようなことはありませんでしたか?後悔はそのままでは悔いとして残りますが、次に活かせば反省となります。ぜひ次につなげる1学期にしてください。
さて新型コロナウイルス感染症がいまだ終息が見えない中で、東京オリンピックが開催されます。今回の東京オリンピックの開催の賛否についてはいろいろ意見がありますが、頑張る選手の姿が人々に感動を与え、元気と勇気を与えることは過去にも多くありました。知っているとは思いますが、今回の東京オリンピックは2回目です。1回目のオリンピックは今から57年前の昭和39年でした。君たちのおじいさんおばあさんが子供の頃だと思います。昭和20年に第2次世界大戦が終わり、東京が一面焼け野原となってわずか19年で東京オリンピックは行われました。実は昭和35年の大会に立候補するも落選し、次の昭和39年の大会にやっと招致することができました。オリンピックに向けて競技施設だけではなく、高速道路や鉄道が今では考えられないくらいの急ピッチで整備されました。東京オリンピックは10月10日開催でしたが、新幹線、東京新大阪間が10月1日に開通しました。またオリンピックに開催に間に合うように羽田空港から都心へのモノレールも開業し、首都高速道路も整備されました。まさに戦後の焼け野原から復活の象徴として、東京オリンピックが開催されました。この世界に類をみない復興のスピードは日本だからこそできたことだと思います。いざという時の団結力、やらなければならないことに責任をもってやり遂げる、そのようなメンタリティーがあってできたことだと思います。
現在はコロナ禍という戦争に匹敵する戦いの中にあります。先日、私はコロナウイルスのワクチン接種をするために津山市内の会場に行きました。当然今までしたことのない経験ですから、多少の不安はありました。しかし会場に行き、そこで準備されている様子、しっかりと計画的に作られた導線やそこで働いている人々のホスピタリティや仕事ぶりに一瞬で不安が払拭されました。通常の勤務ではないことをしている苦労をそこで働かれている方々は、全く感じさせない丁寧な対応をしていました。いざという時の日本の強さを、そんな場面で感じました。
やるべきことをやる。苦労を喜びとして取り組むことができる。自分自身に負けない。目標・目的を明確にしその達成に向けて努力する。そんな夏休みを過ごし、いい2学期を迎えてください。
20年以上会っていなかった教え子二人が、昨日学校を訪ねてきてくれました。高校を離れてから20年間のいろいろあったことや今している仕事などについて、とてもうれしそうにいきいきと話してくれました。
教え子と久しぶりに会うといつも感じることがあります。会った直後は高校時代の印象から始まり、話をしているうちにそれぞれの世界を築いていることに感心させられます。このギャップがとても楽しく、また頼もしく思います。我々の知らない世界で自分の居場所をしっかりと作っている教え子の話を聞くことで成長を感じられることは、教員の一番の喜びです。
それと同時に我々教員も教え子が成長している月日の中で、経験を積み成長しているかが重要です。社会情勢もどんどん変わり、時代は加速して進んでいます。卒業生が帰ってきた時に、先生は昔と変わらないという安心感と進化していることを感じ取ってもらえるようでなければいけないと思っています。
教え子の訪問は、我々教員に元気を与えてくれます。またの訪問を楽しみにしています。
岡山県が、岡山市、倉敷市の全域に「まん延防止等重点措置」の適用を申請しました。期間としては5月14日(金)から5月末までを目途としています。本校としては引き続き感染予防に努め、通常通りの学校運営を行っていきます。ただし、学校の寮に入っている生徒の不要不急の帰省につきましては不可としています。また、部活動につきましても公式戦以外の対外的な交流は、原則禁止としています。
岡山県高校体育連盟からは、同高体連主催の大会について感染症対策を徹底して行った上でできるだけ予定通りに実施する方向であるとされています。ただし、不測の事態が起こる可能性は十分にあります。その際には本校として慎重に判断いたします。
高校生にとって日々の学校での生活、部活動はかけがえのないものでありますが、全ては安心安全の上に成り立っているものであります。本校の教育活動にご理解をいただきたいと思います。
岡山県作陽高校
校長 野村雅之
春の暖かな日差しの中、新しいデザインの制服を着た入学生が登校してきました。2021年度の入学式を厳粛な雰囲気の中で執り行うことができました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から新入生と教職員のみの開催といたしましたが、保護者の皆様のご理解をいただき無事挙行できましたことを心から感謝いたします。コロナ禍がまだまだ続く中で、新たな場での高校生活を迎える新入生の成長を楽しみにしています。
2021年度 岡山県作陽高等学校 入学式 校長式辞
歴史を偲ばせる津山城の石垣が我々に落ち着きと安心感をもたらせてくれています。その日本でも有数の名跡である津山城の石垣に、吉井川をはさんで対峙する、ここ岡山県作陽高等学校に入学する皆さん、おめでとうございます。新入生の皆さんは新型コロナウイルスによる世界的混乱の中で進路決定をしなければなりませんでした。それに対して愛情をもって支えてこられたご家族や関係する方々にも敬意を表し、心からお喜び申し上げます。
本来であれば、この入学式は多くの来賓の方々や保護者の皆様方にご来場いただき、みなさんの前途を祝して頂くべきものであります。しかし感染拡大防止の観点から新入生のみの式典といたしました。このウイルスのために2020年度は多くの学校行事が中止または縮小しての実施となりました。コロナ禍の終息の見通しはたてられない状態ではありますが、過去の歴史を振り返ると世界は新型コロナウイルスと共存していく方向に進んでいくと思います。作陽高校も少しずつ、しかし確実に前に進んでいきますが、この混乱の中で、君たちは新たな環境で高校生活を始めることになります。
作陽高校は1930年に創設者松田藤子先生によって「大乗仏教に基づく豊かな人間性の涵養」を建学の精神として開かれました。これは簡単に言うと「他人を思いやる心や感動する心を育てる」ということです。今から91年前の昭和5年に今後どんなに文明が進もうとも人としての原点は心にあるとの松田藤子先生の思いから作陽高校は設立されました。利便性や採算性を重要視する時代になっている今だからこそ、原点である心の教育がより重要だと作陽高校は考えています。今、世界的混乱の中に置かれている私たちはそこに気付くチャンスが与えられています。快適が当たり前の生活から不便を強いられる生活になりました。1年数ヶ月前の当たり前の日々が、どれだけありがたいものなのかということに気が付かなければなりません。それに気づけばあらゆることに感謝の心を持ち、それに報いるために物事に懸命に取り組むことができるはずです。困難に直面し壁に突き当たった時であっても、それが自分を大きく成長させるチャンスであると常に前向きにとらえられるよう感謝の心を持つことができれば、この世界的混乱からの復旧に大きなパワーを与えることになるでしょう。心に火がつけば、人は大きく変わることができるのです。
君たちは、それぞれに願い・思いをもっているとおもいます。作陽高校で君たちの持っている夢、目標は実現可能です。この全世界的混乱の中で入学式を迎える君たちには、自分の願い想いを確認し、さらに強めて、将来に向けての気持ちを固めて高校生活を始めてもらいたいと思います。君たちのこれからの活躍を期待します。
令和3年4月8日
岡山県作陽高校学校 校長 野村雅之
2021年度が明日から始まります。明日7日が始業式、明後日8日が入学式です。新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながらのスタートとなり、入学式は入学生のみといたしました。昨年の今頃は新型コロナウイルスに振り回されており、新年度始まって10日ほどで休校措置をとりました。今年度は細心の警戒を促しながら、学校活動の幅を状況に応じながら広げられたらと考えています。
今年度から男女とも制服を変更したため、より新入生を迎えたという感が強くなるのではないでしょうか。我々教職員も今年度に向けて新たな気持ちで臨みたいと思います。
あたたかな春の陽気を感じられる中で、2020年度の卒業式を厳粛な雰囲気の中で執り行うことができました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から一部制限をかけた卒業式といたしましたが、保護者の皆様のご理解をいただき無事挙行できましたことを心から感謝いたします。コロナ禍がまだまだ治まらない中での新たな世界への挑戦をこれからも応援していきたいと思います。そういう思いで卒業式での式辞を述べました。
2020年度 岡山県作陽高等学校 卒業証書授与式 校長式辞
みなさん、ご卒業おめでとうございます。またこの卒業式をライブ配信でご覧になっているご家族の皆様にも、今日の良き日を迎えられたことを、心からお祝い申し上げます。
例年であれば、多くの来賓方が君たちの卒業をお祝いしようとこの会場に駆けつけてくださり、また君たちを大切に育ててくれた保護者の皆様方も君たちの最後の作陽高校の制服姿を見に来ていただけるはずでした。しかし、今年度の卒業式は新型コロナウイルス感染症の防止対策を考慮した結果、このような形での開催と決断しました。ちょうど一年前の昨年度の卒業式は、感染拡大防止のための休校措置を取り始めた日でした。多くの地域からの出身者が在籍している本校として、やむなく大切な卒業式の中止の決断をいたしました。一年前のその時点で君たちの人生で一度しか経験できない高校三年生の一年間が、全く例年と違うものになると思っていなかったのではないでしょうか。
2020年度は、4月7日に教室で行った始業式から始まりました。この慣れ親しんだ体育館に全校生徒が集まることのない一年間であり、今年度初めての式典がこの卒業式となりました。同級生や後輩たちとつながりを深める学校行事などの活動が非常に少なく、部活動においても多くの公式戦が中止となり、やり遂げたという思いがないままに引退してしまった人もいると思います。まさに先行きの見えない時代を象徴する混乱の一年間だったと思います。日本だけではなく世界中がこの事態に混乱し、そしていつまで続くか正確な予想は立てられない状況です。ここで作陽高校を卒業する皆さんは、この歴史的な混乱の中で次の進路に向けて進みます。いつも通りではない中でスタートを切り、新たな生活をしていかなければなりません。
そこで卒業生諸君に「作陽高校校歌三番」の歌詞を改めて説明し、それを贈る言葉としたいと思います。一番と四番は日頃から歌う機会がありますが、三番はあまりなじみがないと思いますが、先輩の卒業生の中には、三番が心に残るという人もいます。改めて三番の歌詞を読み上げます。
五濁(ごじょく)の海は荒くとも 不動の信念われにあり
静寂和敬(せいじゃくわけい)の精神(こころ)には さへぎる波もあらじかし
最初に出てくる五濁とは仏教用語であり、社会が混乱するときにおこる五種類の乱れを指しています。難しい言葉ですが、劫濁(こうじょく)、見濁(けんじょく)、煩悩濁(ぼんのうじょく)、衆生濁(しゅうじょうじょく)、命濁(みょうじょく)という五種類の世の中の乱れを指しています。一つ目の劫濁(こうじょく)とは、時代的困難、飢饉や戦争、この度の新型コロナウイルス感染症のような疫病などの時代や社会の大混乱を指します。二つ目の見濁(けんじょく)とは、思想の乱れを言い、悪意に満ちた間違った見方や考え方が常識となってはびこる状態を指します。三つ目の煩悩濁(ぼんのうじょく)とは、欲望や憎しみなど、人々の煩悩が渦巻く社会になることを指します。四つ目の衆生濁(しゅうじょうじょく)とは、人びとの良心の資質が衰えた世の中になることを指します。五つ目の命濁(みょうじょく)とは、生命が軽んじられ、生きていることのありがたさや意義が見失われるような状態を指します。
これからそれぞれのステージに飛び出そうとしている君たちは、現在もまだ完全終息が見えないコロナ禍に立ち向かい、様々な価値観が乱立し、多くの人が将来への不安を感じている五濁の海ともいえる世界に飛び出そうとしています。改めて三番の歌詞をかみ砕いてみますと、「このような困難が渦巻く世の中でも、ぶれない心を持ち続け、落ち着きを保ち、人を敬う心を持てば、君たちの前に立ちはだかるものはない。」という意味になります。
ここで必要となるのは、常日頃から君たちに伝えていた「人間性」と「人間力」です。人を思いやり、人の幸福を願う利他の心を持つ人は、新しい環境でもいずれ大きな信頼を得ると思います。豊かな人間性は、荒れている五濁の海において、君たちの周りの荒波をきっと穏やかなもととしてくれます。また様々な価値観が渦巻くように存在している現代で、自分の考えをしっかりと持ち表現できる人は、多くの人々を引き付け、巻き込み、大きな力を持つことができるようになると思います。たくましく生き抜くための人間力は、荒れる大海原でもしっかりと漕いで行くことのできる大きな力と必ずなるはずです。
より豊かな人生を送るために「人間性」と「人間力」をこれからも意識して自ら鍛えていってください。そして強い思いを持ち、自らを成長させ、ぶれずにやり続ける、作陽高校の校訓「念願は人格を決定す 継続は力なり」を実践してください。
君たちの大いなる飛躍と、成功を祈念いたしまして、式辞とさせていただきます。
2020年3月1日 岡山県作陽高等学校 校長 野村雅之
それぞれの進路へ進んでいく卒業生諸君の新たなステージでの活躍を楽しみにしています。そしてまた母校に顔を出してくれる時を楽しみにしています。
実習場所である恩原高原スキー場は、私が作陽高校に赴任したころはスキー場まで2時間以上かかっていたと思います。現在では道路も整備され、ほぼ片側1車線の道幅となり運転も楽になりました。気候も変わり以前より積雪が少なくなり、当日も道路に雪もなかったため1時間ほどでいくことができました。30年ほど前はスキー場へは苦労していくものであると思っていましたが、便利になりました。しかしその反面、異常気象による毎年のように起こる雪不足に不安を抱きます。ウインタースポーツは生涯楽しめる趣味になりえます。身近に行うことができる環境はありがたいと思います。
用具の進化のせいか、以前と比較すると生徒の上達は早いように思えます。午後には初心者の生徒でも中級者コースまで上がって滑っていました。閉校式の後には、本当に楽しかったという声も多く聞こえました。2月には2年生のスキー実習も計画されています。2年生の皆さんは、ゲレンデコンディションがいい状態であることを祈りつつ、楽しみにしていてもらいたいと思います。
2021年が始まりました。今年のお正月は、例年のようないわゆる正月気分ということにはなりませんでした。
3学期のスタートも例年とは異なります。冬休み中の新型コロナウイルス感染の状況から、寮生の多い本校は当初の予定とは違う分散登校でのスタートとなります。
「一年の計は元旦にあり」といいますが、この先行きが予想できない現状の中においても、目標設定をしっかりと行い、自分がやらなければならないことに集中して取り組むという決意を持って元気に登校してきてもらいたいと思います。